なつめの効能 効果 栄養成分

なつめは漢方で大棗と呼ばれます。（別名：丹棗・美棗）
漢方では鎮静・強壮・緩和・利尿の目的で、神経症や神経衰弱などに応用されます。
大棗が配合されている漢方薬の例としては下記などが挙げられます。
（誰もが知る葛根湯にも配合されています）

• 甘麦大棗湯（かんばくたいそうとう）
  心身の興奮を鎮め不安定な状態に（女性や子どもの精神不安）
• 帰脾湯（きひとう）
  虚弱で血色が悪い人の不眠や貧血に
• 桂枝加芍薬湯（けいしかしゃくやくとう）
  体を温めて緊張をほぐす過敏性腸症候群に
• 桂枝湯（けいしとう）
  かぜの初期にも使われる、高齢者にも
• 小柴胡湯（しょうさいことう）
  免疫力を高めて元気をつける
• 補中益気湯（ほちゅうえっきとう）
  胃腸の働きを良くして体力回復に
• 六君子湯（りっくんしとう）
  食欲不振や胃もたれなど胃腸の不調に

※漢方薬は独自の判断ではなく、漢方医の指導に従い服用して下さい

なつめは豊富な栄養成分を含んでいます。
棗（ナツメ、なつめ）の成分はざっと見てこんな感じですが、いかに栄養豊富かが分かって頂けると思います。

• 葉酸
  貧血防止、妊婦向けに。（ビタミンB１２とともに新しい赤血球を作り出すために必要不可欠。胎児の発育に不可欠といわれている。）
• カリウム
  血圧を下げる。（ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあり高血圧を予防する効果があるといわれている。）
• リン
  骨や歯の主成分になる。（カルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。）
• カルシウム
  骨や歯を丈夫にする。神経の興奮を抑える。（他、血液凝固、筋肉への作用もあるといわれています。）
• 食物繊維
  整腸作用や排泄を促す。
• 鉄
  貧血防止に！！　なつめは果物中で、含有量がトップクラス。